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アレンジも人気のセレモニー「水合わせの儀」

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アレンジも人気のセレモニー「水合わせの儀」

式でどんな演出・セレモニーをするかはこだわりたい部分。自分たちだけでなく、家族や親族、友人にとっても記憶に残るものを行いたいですよね。そんな中、挙式スタイルを問わず取り入れられることもあり、近年日本だけでなく外国でも人気なのが「水合わせの儀」というセレモニーです。その特徴や最近人気のアレンジについてもご紹介します。

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■ 「水合わせの儀」ってどんな儀式?
「水合わせの儀」とは、簡潔に言えば、両家の“水”をひとつの杯に注いで一緒に飲む、という儀式です。北陸地方での婚礼に昔から伝わる儀式(「合わせ水」とも呼ばれています)が由来で、「2つの家が1つになること」を象徴的に表すセレモニーになります。お互いの実家から持ち寄った水を同じボトルや盃・グラスに入れて、新郎新婦がそれを一緒に飲む、という内容になります。

「水」はお互いが育った環境や土地を表現するもの。異なるふたつの水が混じり合うことで、異なる環境で育ったふたりが慣れ親しみ、新たな家庭や環境を築いていけるように…といった願いやふたりの決意を込めて行われます。

日本由来のセレモニーなので厳かな雰囲気の和装結婚式にもぴったりですし、挙式スタイルに特に制限はなく、神前式や人前式でも盛んに行われています。教会や大聖堂、洋装で行う披露宴などでも人気で、“アクアセレモニー”と呼ばれることもあるようです。

■ 趣向を凝らしたアレンジスタイルも人気!
「水合わせの儀」を行うためには、結婚式の日にお互いの実家から朝一番に汲んだ水を持ってきてもらう準備が必要。ただ最近は以下のようなアレンジを加えた形もよく採用されています。

水の代わりにお酒やジュースを用いる
最近ではお互いの地元の地酒や地元名産のジュースなどを持ち寄る、といったアレンジも。地元の魅力をゲストの皆さんに伝えることもできますね。

さらに、各テーブルにフルーツのボウルを置いておき、そこに新郎新婦がお酒を注いで回り、“果実酒”を仕上げる…といったおしゃれな演出も採用されています。後日改めて近しい人たちを家に招き、飲み頃になったお酒を皆で飲む、なんて楽しみ方ができるのも魅力です。

・水を植物に注ぎ記念樹とする
さらに近年、人気が高いのは「記念樹」を用いたセレモニー。混ぜ合わせた水を「飲む」のではなく、一緒に植物にあげて、結婚の“記念樹”とするアレンジスタイルです。この場合は「盃」ではなく、「ジョウロ」を用意し、その中で両家の水を混ざり合わせ、新郎新婦が一緒にそれを持って注ぐ、という形になります。

ふたりの愛情や両家の想いを受け止めたものとして形が残るのが1番の魅力。結婚式後もずっと育てていけますし、木を見るたびに幸せな瞬間を思い出すことができ、いつでも結婚式の思い出を味わえます。いずれ年老いてからも、子どもたちと一緒に大きく育った記念樹を見上げるシーンなどを想像すると、「家族になる」という実感も強く湧きそうですね。

中には、新郎新婦だけでなく両家の両親や祖父母、兄弟姉妹なども一緒に“共同作業”として水をあげる形を採用するカップルもいます。もともと“家”を象徴するセレモニーですし、家族皆で行うのも素敵ですよね。

植物は比較的どんな会場の雰囲気にも馴染むので、どんな挙式スタイルにもマッチするのも選ばれている理由といえそうです。植物の方に焦点を当て、「水合わせの儀」ではなく「植樹の儀」と呼ばれることもあります。

花でも行えますが、先々も長く育てていけるということでやはり人気は樹木。人気の種類は、幸せの木と呼ばれる「ガジュマル」や、夫婦愛の意味を持つ「ウンベラータ」、平和の象徴である「オリーブの木」や、一生変わらないというメッセージを持つ「月桂樹」などなど。自分たちの新居でしっかり育てていける樹木かどうか、といった観点で選ぶのもおすすめです。

まとめ
新しい家族としての始まりを感じさせてくれる「水合わせの儀」。コスト面が手頃という面でも人気のセレモニーのひとつなので、魅力を感じた方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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