結婚式の席札メッセージとは?基本構成・注意点・例文をご紹介
結婚式に参加してくれたゲストに感謝の気持ちを伝えられる席札メッセージは、必須ではありませんが準備することでゲストに喜んでもらえます。ただし、席札メッセージを作成する際は注意点があります。
そこで今回は、席札メッセージの基本構成や注意点をご紹介します。ゲスト別でのメッセージ例もまとめているので、ぜひご参考にしてください。
結婚式の席札メッセージとは?
結婚式の席札メッセージとは、ゲスト一人ひとりに向けて新郎新婦が感謝の気持ちを伝えるための短いメッセージのことです。席札に添えられるこのメッセージは、ゲストが席についた瞬間に目にするものであり、心温まる演出として人気があります。形式や内容に決まりはありませんが、ゲストとの関係性を考慮して書かれることが一般的です。
ふたりの気持ちが伝わる手書きのメッセージは、特に喜ばれるでしょう。
席札メッセージの基本構成
席札メッセージを書く際には、以下の基本構成を参考にすると、書きやすくなります。
まずは冒頭の挨拶です。「本日はご出席いただきありがとうございます」と感謝の言葉で始めると丁寧です。
続いて、ゲストへの感謝の気持ちを伝えましょう。ゲストとのエピソードや特別な思いを簡潔に書くと、より心のこもったメッセージになります。
次に、今後の関係性への期待を記載します。「これからもどうぞよろしくお願いします」など、未来への言葉を添えると良いでしょう。
最後に、結びの言葉です。「今日は楽しんでいってください」や「心から感謝しています」など、締めくくりの一言を書き添えます。
席札メッセージの注意点
席札メッセージを書く際には、いくつかの注意点があります。以下に挙げるポイントを押さえてメッセージを書きましょう。
長さは統一する
席札メッセージを書く際は、すべてのゲストに対するメッセージの長さを揃えることが大切です。もし席札メッセージを友人同士で見せ合ったり、近くに座っている人のメッセージが見えたりした際、一部のメッセージだけが極端に短かったり長かったりすると不公平感を与える可能性があります。
ゲストに楽しい思いで結婚式に参加してもらうために、メッセージの長さは統一しましょう。
忌み言葉や重ね言葉は避ける
結婚式では「別れる」「再び」「ますます」などの忌み言葉や重ね言葉を避けるのがマナーです。普段使っている言葉も多いので、席札メッセージを作成する際は意識することが大切です。作成後は、忌み言葉や重ね言葉がないか確認しましょう。
句読点は使用しない
結婚式の文章では、句読点を使用しないのが一般的です。なぜなら、句読点が「結婚に終止符を打つ」とイメージさせてしまうからです。席札メッセージを作成する際は、読みやすいように改行やスペースの使用が望ましいと言えます。
ゲストの名前に間違いがないか確認する
ゲストの名前を間違えることは失礼にあたります。席札メッセージカードは持ち帰ってゲストの大切な思い出になるアイテムなので、万が一名前に間違いがあると悲しませてしまうでしょう。
正式な漢字や読み方を確認しながら、席札メッセージを作成することが大切です。
名前には敬称をつける
席札メッセージにゲストの名前を書く際は、名前の後に「様」をつけるのが基本です。特に年上や上司の場合は敬称を忘れずに書きましょう。ご両親や祖父母には敬称をつけなくても問題ありません。また、幼い子どもには「くん(ちゃん)」でも問題ないとされています。
席札メッセージの文章例
ここでは、関係性に応じた席札メッセージの例をご紹介します。
友人へのメッセージ
友人へのメッセージは、普段話しているようなイメージで問題ありません。
メッセージ例は以下の通りです。
今日は結婚式に参加してくれてありがとう
学校帰りに毎日遊んだことは 今も大切な思い出です
これからも笑顔でいっぱいの思い出を一緒に作ろうね |
会社の人へのメッセージ
会社の人へのメッセージは関係性によって異なります。ここでは、上司・先輩・同僚・後輩に分けてご紹介します。
上司
上司には失礼がないように、丁寧な文章を心がけましょう。
メッセージ例は以下の通りです。
本日はお忙しい中ご出席いただき 誠にありがとうございます
〇〇様のご指導のおかげで今日の私があると実感しております
今後ともよろしくお願い申し上げます |
結婚式のスピーチをお願いしている場合は、お礼も伝えるのがおすすめです。
先輩
先輩には、入社してからのエピソードや日ごろの感謝の気持ちを伝えると喜ばれやすいと言えます。
メッセージ例は以下の通りです。
本日はご多用の中 私たちの結婚式にお越しいただきありがとうございます
先輩の優しさに日々助けられています
これからもご指導よろしくお願いいたします |
同僚
同僚には、友人と同じように普段話しているようなイメージで問題ありません。
メッセージ例は以下の通りです。
本日はご出席いただき ありがとうございます
いつも支えてくれて感謝しています
これからも一緒に頑張っていきましょう |
後輩
後輩に宛てるメッセージは、友人や同僚と同じように普段話しているようなイメージで問題ありません。
メッセージ例は以下の通りです。
今日は私たちの結婚式に来てくれてありがとう
いつも元気な笑顔に癒されています
これからも一緒に成長していこうね |
ご両親へのメッセージ
ご両親へのメッセージは、これまでの感謝や今後の決意などを伝えると良いかもしれません。伝えたいことが多い場合は、席札メッセージではなく、手紙で渡しましょう。
ご両親へのメッセージ例は以下の通りです。
お父さん お母さん 今までたくさんの愛情をありがとう
これからは◯◯さんと助け合いながら幸せな家庭を築いていきます
見守っていてください |
兄弟へのメッセージ
兄弟へのメッセージは、過去のエピソードなども交えると良いかもしれません。
今日は私たちの大切な日に来てくれてありがとう
小さいときはたくさん喧嘩したけど ◯◯と家族で良かったです
これからも家族として そして仲間として たくさんの思い出を作っていこうね |
親族へのメッセージ
親族には、過去のエピソードを交えたメッセージにすると良いでしょう。ただし、遠方に住んでいてほとんど顔を合わせたことがない方もいるかもしれません。その場合は、感謝の気持ちと「今後もよろしくお願いします」の言葉を綴りましょう。
メッセージ例は以下の通りです。
本日はご遠方よりお越しいただき ありがとうございます
これからも温かいお付き合いをよろしくお願い申し上げます |
子どもへのメッセージ
子どもへのメッセージは、簡単でわかりやすい言葉を記しましょう。
今日は来てくれてありがとう
これからも一緒にたくさん遊んで 楽しい思い出を作ろうね |
まとめ
席札メッセージは、ゲスト一人ひとりに新郎新婦の感謝の気持ちを伝える大切な手段です。基本構成を意識し、注意点を守りながら、一人ひとりのゲストとの関係性に合わせたメッセージを書くことで、温かいおもてなしを実現できます。心を込めた言葉で、ゲストに素敵な思い出をプレゼントしましょう。