右手薬指に指輪をする理由とは?指輪を着ける位置によって異なる意味もご紹介
左手薬指に指輪を着けている場合は、「婚約中」「既婚者」というイメージを持つ方は多いでしょう。一方で、右手薬指に指輪を着けている場合は、どのような意味があるのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、右手薬指に指輪を着ける主な理由や右手薬指に込められた意味についてご紹介します。また、指輪を着ける指によって異なる意味もまとめているので、ぜひご参考にしてください。
古代エジプト時代に既に結婚指輪が存在していたといわれるほど、婚約指輪と結婚指輪には長く深い歴史があります。どこまでいっても途切れることがない指輪の形は「永遠の象徴」とされてきました。薬指に指輪を着けるのも、古代エジプトや古代ローマの人々の考え方が起源となっています。今回は、婚約指輪と結婚指輪の由来や意味合いについて詳しくご紹介します。
婚約指輪は古代ローマ時代から、結婚指輪はさらに古く古代エジプト時代から存在していたといわれるほど、婚約指輪と結婚指輪には長く深い歴史があります。指輪はどこまでいっても途切れることがないその形から「永遠の象徴」とされてきました。今では「愛の印」として一般的に定着した婚約指輪と結婚指輪ですが、どのような由来を持って誕生し、どのような意味が込められてきたのでしょうか。今回は、婚約指輪と結婚指輪の由来や意味合いについてご紹介します。
婚約指輪や結婚指輪の起源はあまりに歴史が深いため諸説あり、定かではありません。どちらも古代ローマだとする説もあれば、紀元前3000年頃の古代エジプトで結婚儀礼として指輪が交換されていたという説もあります。ツタンカーメン王の名を刻んだ指輪やその王妃の名を刻んだ指輪をはじめ、古代エジプトの遺跡や墓から指輪がいくつも出土しているので、少なくとも古代エジプト時代から指輪が存在していたことは確かなようです。指輪が「永遠の象徴」だとする考え方や左手の薬指に指輪を着けるという慣習も、古代エジプトがルーツだといわれています。
古代エジプトでは、結婚儀礼で夫婦が指輪を交換する風習があったとされています。当初の指輪は麻のヒモなどでつくられた粗末なものだったようです。財産的な価値ではなく、指輪の持つ円の形が重要視されていたのでしょう。
「結婚」はエジプトの象形文字では「円」で描かれています。どこまでも終わりのない円の形は、古代エジプト時代から「永遠の象徴」だったのです。永遠の繁栄や富を共同所有する証として、結婚相手と指輪を交換する風習が生まれたといわれています。
麻や葦でつくられた指輪は耐久性に問題があったため、次第に獣の革や骨や象牙などが使われるようになっていきました。より耐久性に優れた高価な素材の指輪を贈ることが、富や権力や愛の度合いを示していたようです。
薬指に指輪を着けるのも、古代エジプト時代の考え方が起源だといわれています。古代エジプトでは、左手の薬指からまっすぐ心臓に太い静脈が走っていると考えられていました。マケドニア王国のアレクサンドロス大王がエジプトを征服したことでこの考え方が古代ギリシャに伝わり、「Vena Amoris(愛の静脈)」として広まったといわれています。
古代エジプトでは自分の命や心と直接つながっている特別な場所を守るため、魔除けとして左手薬指に指輪を着けたのです。また、心臓に感情の中心があると考えられていたので、大事な誓いをたてる時にも左手薬指が使われてきました。
婚約指輪は古代ローマ時代には既に存在していたといわれています。当初は妻をお金で買った契約の印として、新郎から新婦の父に鉄製の指輪が渡されていました。契約の時に使われていた印章指輪が婚約指輪の由来のようです。また、主婦であることを示す鍵付きの指輪が転じて婚約指輪になったという説もあります。
その後婚約指輪は次第に新婦自身に贈られるようになり、鉄の指輪が金の指輪へと変わり、ダイヤモンドが飾られるようになっていきました。時を経る中で、婚約指輪は契約ではなく愛の印として用いられるようになっていったのです。
売買婚の証として新婦の父に贈られていた婚約指輪は、紀元前2世紀頃になると新婦自身に贈られるようになりました。古代ローマ軍の指揮官であったプリニウスによる「プリニウスの博物誌」には鉄製だったと記されている婚約指輪ですが、古代ローマ時代の間に金の婚約指輪を新婦に渡す慣習や指輪に自分のイニシャルを彫り込む慣習も生まれたとされています。
この時代、婚約指輪は不変性を示すという意味で永遠の象徴ではあったものの、主に新郎の占有の強さを示して新婦の自由を縛るものとして存在していました。金の指輪が贈られるようになってからも、新婦は高価な金の指輪は公の場でのみ着け、通常は「Anulus Pronubus」という鉄の指輪を着けていたようです。
婚約指輪にダイヤモンドがあしらわれるようになったのは、15世紀頃です。ハプスブルク家のマクシミリアン大帝(神聖ローマ皇帝)がブルゴーニュ公国のシャルル公の娘と婚約する際にダイヤモンドの指輪を贈ったことが起源とされています。
ダイヤモンドは、ギリシア語で無敵を意味する「アダマス」が語源だとされるほど硬い鉱物です。美しい輝きを放つだけでなく、永遠を思わせるほどの硬さを持ったダイヤモンドは愛と忠誠を誓うのにふさわしい宝石として人々に広く浸透していきました。
結婚指輪は「古代エジプトが起源」という説もあるほど歴史が深いのは前述の通りです。しかし、キリスト教徒の結婚式で結婚指輪が使われるようになったのは9世紀になってからでした。その後も現在の慣習に集約されるまでに、結婚指輪が持つ意味合いやどの指に着けるのかなどは地域や時代によってさまざまな変遷を経ています。
日本においては、明治時代頃から結婚指輪の存在が徐々に広まっていき、大正時代には一般的な慣習として根付いたようです。
教会での結婚式で結婚指輪が使われるようになったのは9世紀のことでした。当時のローマ教皇であるニコラウス1世が妻に指輪を贈ったのを機に、貴族の間で結婚指輪を贈ることが流行したといわれています。それまでは、キリスト教において結婚指輪の交換は異教の伝統だとされていたようです。
指輪を結婚の象徴とすることは貴族の間にとどまらず徐々に一般的になっていき、11世紀頃には結婚式での指輪交換が定着しだしました。1027年に書かれたミュールの「ローマの結婚指輪の起源」には「花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を交換している」と書かれています。
どの指に結婚指輪を着けるのかは国や時代によってさまざまに変遷しましたが、1614年に「ローマ典礼儀式書」で「結婚指輪は今後、左手に着けるべし」と定められたことで左手薬指に着けることが徐々に定着していったといわれています。
東アジアの一部では、パズルリングが結婚指輪として新婦に贈られていました。パズルリングとは、いくつかの指輪が知恵の輪のように組み合わされた指輪のことです。組み立てが複雑なので、指輪をはずしてしまうとバラバラになってなかなか元に戻すことができません。夫に隠れて指輪をはずすとすぐに判明してしまう、不貞防止のための指輪でした。トルコでも、オスマン帝国時代の兵士たちが長い遠征中に妻が不貞を働かないようにパズルリングを贈ったといわれています。愛の証ではなく、女性を占有して見張るために結婚指輪が使われていたのです。
一方で、ロマンティックなパズルリングもあります。ルネサンス時代にヨーロッパで人気を博した「ギメルリング」は、パズルリングの一種です。ギメルはラテン語で双子を表すゲメルスからきており、二連か三連のリングを組み合わせて1つの指輪になるようにデザインされています。婚約期間にはこの指輪を男女でわけて着け、結婚式で1つに組みなおして新婦の指に着けるという使い方をされていました。
日本では、婚約指輪に先駆けてまず結婚指輪の慣習が浸透しました。
婚約指輪は大正時代末期に登場し、昭和4年刊「新時代縁談と婚礼一式」でも「結婚指輪のような蒲鉾型のようなものではなく、宝石入りの華やかなもの」と紹介されています。しかし、慣習として定着してはいなかったようです。
昭和30年、40年代、日本では高度経済成長期の波に乗るように西洋の文化が一気に広まります。その時に婚約指輪も一般的に認知されるようになりました。
結婚指輪はそれより早く、明治時代から日本に広まっていきます。明治37年には絵入りの広告が出され、大正時代末期に一般的な慣習として根付きました。大正14年刊「婦人の知識」には「結納に、第一位を置くものは指輪であります」と記されています。
今回は、婚約指輪や結婚指輪の歴史についてご紹介しました。
指輪は古代エジプトの時代から永遠の象徴として大切に扱われ続けています。I-PRIMOでは、約70万組のカップルにご成約いただいた実績と総合力で一生ものの婚約指輪と結婚指輪選びをサポートしています。永遠を誓うにふさわしい素敵な婚約指輪と結婚指輪を探してください。
更新日時:2021.4.13
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