右手薬指に指輪をする理由とは?指輪を着ける位置によって異なる意味もご紹介
左手薬指に指輪を着けている場合は、「婚約中」「既婚者」というイメージを持つ方は多いでしょう。一方で、右手薬指に指輪を着けている場合は、どのような意味があるのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、右手薬指に指輪を着ける主な理由や右手薬指に込められた意味についてご紹介します。また、指輪を着ける指によって異なる意味もまとめているので、ぜひご参考にしてください。
今や世界中に浸透している婚約指輪の文化。しかし、その価値基準や選び方は地域によって大きく異なります。海外との交流がますます盛んになり、国際結婚も増えている今の時代、その違いを知っておいて損はないかもしれません。今回は世界の婚約指輪の考え方や価格相場について、地域別にご紹介します。
【そもそも婚約指輪とは】
そもそも婚約指輪とは、「女性に対する愛の証」という意味が込められている、結婚前に男性から女性へと贈る記念品・プレゼントです。
婚約指輪の歴史は古代ギリシャ時代までさかのぼるとされており、世界的にみても歴史深い風習として知られています。古代ギリシャでは、左手には「服従」の意味があると考えられていただけではなく、薬指は「神聖なもの」とされていました。このことから、婚約指輪をもらった女性は左手の薬指に着けることで「他の男性との関係を絶つ」「身の潔白を守る」という誓いの意味が込められていたのだそうです。
そんな古代ギリシャの風習はそのまま現代にも引き継がれ、婚約指輪は左手の薬指に着用するのが一般的になりました。
ただし、本来は婚約指輪の着用における厳密なルールは存在していません。「婚約指輪は右手薬指に、結婚指輪は左手薬指に」と別々に着用している人もいるので、世界的にみれば婚約指輪を着ける指を「必ず左手薬指に」と厳密に決める必要はないかもしれません。
婚約指輪の多くには「永遠の愛を誓う」という意味を持つダイヤモンドが使用され、結婚指輪よりもゴージャスで煌びやかなデザインが特徴的です。
海外では婚約指輪と結婚指輪の重ね着けが一般的です。日本でもその習慣は馴染みつつありますが、日本では「特別な日にだけ着用する」という人も少なくありません。これは、ダイヤモンドをあしらった婚約指輪が「高価な代物」として定着している表れでもあります。
日本へ婚約指輪が伝わったのは明治時代のことですが、ダイヤモンドをあしらったデザインの多い婚約指輪は高価なものとされて一般的には普及せず、高度経済成長期に入った戦後以降に広く知られるようになりました。
【国別の平均的な婚約指輪の相場】
日本の婚約指輪の相場はだいたい「30~40万円」ですが、アメリカでは「約3,000~5,000ドル」、1ドル100円と仮定してみると約30~50万円が婚約指輪の相場値段になります。
婚約指輪を日常的に着用するケースが多いアメリカでは、カラット数の大きな指輪が人気を集めていることから、婚約指輪の相場価格も世界的にみて高くなりやすい傾向にあります。アメリカでは予算内でより大きいダイヤモンドの購入ができるように、ダイヤモンドのカラーやカットの質を落として指輪の価格を調整するという人も珍しくありません。
一方、日本では「あまり大きなダイヤモンドだと主張しすぎてしまう」と考える人も少なくありません。ダイヤモンドの大きさに比重を置くアメリカに対して、日本ではカット方法やダイヤモンドのグレードといった品質にこだわる人が多いです。
「婚約指輪にはより品質の良いダイヤモンドを求める」という傾向がある日本では、ダイヤモンドのカラーやカット方法を重視するため、ダイヤモンドのカラット数をおさえたとしても指輪の価格が高価になってしまうことも少なくありません。
日本やアメリカの婚約指輪の相場は「30~50万円」でしたが、イギリスを始めとするヨーロッパ圏ではそれよりも低く、婚約指輪の相場価格は「10~20万円程度」です。
ヨーロッパ圏では「大きなダイヤモンドがいい」「品質の高いダイヤモンドがいい」などというこだわりよりも、自分たちのライフスタイルを考えながら無理のない婚約指輪選びを行う傾向が高いようです。
婚約指輪といえばダイヤモンドが有名ですが、ヨーロッパ圏ではダイヤモンドではなく「ルビー」「サファイア」など、それぞれの好みに合わせた宝石を組み合わせることも決して珍しいことではありません。
近年、日本でも「婚約指輪を贈らない」というカップルが増えてきていますが、より堅実的なイギリスやヨーロッパ圏でも、婚約指輪を用意しないというカップルは多く存在しているようです。
■「大きなダイヤモンドは愛の証」と考えるアメリカ
車も家も食べ物も、ビッグなサイズが好まれるアメリカ。婚約指輪も例外ではなく、センターダイヤモンドの平均サイズは1カラット前後。0.3カラット前後が主流の日本と比べると、かなり大きいダイヤモンドを用いるのが主流となっています。
その根底にあるのは、「ダイヤモンドが大きければ大きいほど、愛情が表現できる」という価値観。そのため、カラーや透明度などのグレードを下げてでも、カラット数を重視する傾向があるのだとか。しかし大きい分、価格も上がるため、半年から1年程度のエンゲージリング・ローンを組んで購入する男性も少なくないそうです。
また、そうして贈られた婚約指輪を、結婚後も大いに着用する女性が多いのも特徴。結婚指輪と重ね着けしている方もよく見かけます。日本の場合、「高価で大事な指輪だから、特別な時にだけ」と普段はしまいこんでいる人が少なくないですが、アメリカでは着用しないでいると、旦那様に「愛が冷めたのか」と心配されてしまうこともあるようです。
■自由で身の丈にあったスタイルを好む欧州
一方、自由な発想や個性、伝統を重んじる方が多い欧州では、婚約指輪においても、定番や流行にとらわれない、自分たちらしいスタイルが好まれています。
「絶対にダイヤモンドの指輪でなくてはならない」と考える方も少数。エメラルドやアメジスト、パールやサファイアなどの指輪を贈るケースも珍しくなく、また親や祖父母世代から家族に受け継がれきた指輪を贈ることもしばしばあるそうです。以前の記事(https://www.iprimo.jp/columns/cc_3/column98.html)でもご紹介したように、欧州は2000年以上の歴史を持つ、婚約指輪の発祥の地。家族の伝統として受け継がれてきた指輪にも、かなりの重みを感じますね。
価格については、「今の予算内で買える、身の丈に合った指輪を」と考える人が多く、10〜20万円前後が主流だそう。昨今の経済事情も影響してか、結婚前ではなく、結婚後、多少懐に余裕が生まれたから改めて婚約指輪を贈るなど、贈り方やタイミングについても自由な発想をされる方が多いようです。
ちなみに、着ける指についても欧州には特徴があります。日本では結婚指輪も婚約指輪も左手指輪にするのが一般的ですが、世界的にみると、左手薬指に結婚指輪、右手薬指に婚約指輪を着用する国が主流。これは、左手が「PAST(既にそうなっていること)」、右手が「FUTURE(これからのこと)」を表すという謂れがあるためですが、一部ヨーロッパでは(チェコやブルガリアなどの東欧地域や、フランス、スペインなど)では、この左右が逆になっている国もあります。
また、欧州内は移住している方も多く、自分の着けたい指に好きな指輪をして自由に楽しんでいる方も少なくありません。日本のように「左手薬指に指輪をしている=既婚者」とは限らないので、欧州の方の場合は、指輪だけで婚姻状況を判断しないほうが賢明でしょう。
■「家と家のつながり」が強いアジア
最後に、アジアの風習について。日本と同様、アジアでも婚約指輪を贈る国は少なくありませんが、その好みは大きく異なります。
ダイヤモンドを含め、世界有数の宝石産出地であるインドでは、婚約指輪でもさまざまな宝石が用いられています。素材では、「ゴールド」が最も好まれるそうです。年収の4倍もの額をつぎ込んで執り行うなど、伝統的に「結婚」の儀式には重きを置く国。婚約指輪も例外でなく、ネックレスやイヤリングなどの多彩なジュエリーを一緒に贈るのが通例だそうです。
同様に、東南アジア地域も「結婚」は一大イベント。婚約指輪を贈る風習を持っている国は多く、インド同様、「ゴールド」が人気です。中には、手の指ではなく、足指に婚約指輪をはめる国もあるとか。1年を通じて暖かく、裸足で生活できる国ならではの特徴と言えそうですね。
一方、中国は、家と家の結びつきを重視する国。そのためか、結婚を申し込む際は、指輪ではなく「新居」「お金」「車」などを贈るのが慣例でした。しかし、今の若い世代には負担が大きすぎることもあり、近年は欧米の影響も受けて、婚約指輪を贈るカップルも少しずつ増えてきているそうです。日本と同様、ダイヤモンドの人気は高いですが、国の伝統的な宝石である「ヒスイ」なども重宝されているそうです。
以上、世界の地域別の婚約指輪事情をご紹介しました。「ダイヤモンドの大きさが重要なアメリカ」「自由度の高い欧州」など、国が変われば婚約指輪に関する常識が異なるようです。旅行中や海外の方に出会った際には、ぜひこんな点にも着目しながら接してみてはいかがでしょうか。結婚に関する文化の違いを話し合ってみるのも、面白いかもしれませんね。
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>>海外の指輪の相場、人気のデザインについて
更新日時:2021.4.15
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