結婚指輪はダイヤモンドあり?なし?それぞれのメリットと選ぶ際のポイントを解説
普段使いする結婚指輪だからこそ、ダイヤモンドはなしにしたほうが良いのか悩んでしまうもの。そこでこの記事では、先輩カップルの結婚指輪におけるダイヤモンド事情をはじめ、ダイヤモンドの有無を決める際のポイントなどについてご紹介します。ぜひご参考にしてください。
美しい輝きをもつ宝石として知られているダイヤモンドは、古くローマ時代の文献にも記述が残されているほど昔から人々の関心を集めてきました。ダイヤモンドにはさまざまな逸話があり、中には少し不吉な言い伝えもあります。
今回は、ダイヤモンドの起源や逸話について、そして「巨大カラット」とされているダイヤモンドについてご紹介します。ダイヤモンドに関する知識を深めて、ダイヤモンド選びの参考にしてみてください。
ダイヤモンドの起源は古く、現在見つかっているもっとも古いダイヤモンドは約45億年前にできたものなのだそうです。ダイヤモンドは、地下深くで炭素にとてつもない高温・高圧が加わることでつくられます。マグマの噴出とともに地表近くに出てきたことで紀元前7、8世紀頃に人間の目にふれたと言われていますが、最初は硬いだけの石だと思われていました。ただの硬い石がどういう歴史をたどって、人々を魅了し、ときには不思議な逸話まで生まれる宝石の王様になったのでしょうか。
ダイヤモンドという名前は、ギリシア語で無敵を意味する「アダマス」と言う言葉が由来だとされています。ローマ軍の指揮官であったプリニウスによる「プリニウスの博物誌」でも、プリウスによって「adamas(アダマス)」と記されています。
否定を表す「a」と征服するという意味の「damazein」を合わせた「adamazein(何にも征服できない)」が由来だとする説もありますが、どちらにしても語源のもつ意味合いは同じです。通説では、「adamazein」がラテン語で「adamant」になり、否定のaを取ってdiamondになったとされています。
無敵とも言える硬さを誇るダイヤモンドは、魔除けやお守りとして男性が身につけていたとも、古代ローマの王などが戦いのときに身につけていたとも言われています。
最初にダイヤモンドが発見されたのは、インドの河川でした。ダイヤモンドの原石はあまりに硬いため研磨および加工をすることができず、美しい輝きを秘めていることを人々に知られることはほとんどありませんでした。
紀元前の王朝で宰相を務めた人物が記した古代インドの学術書「アルタシャーストラ」には、ダイヤモンドは神秘的な宝石だと記載されています。古代の人々はダイヤモンドに強い魔力がやどっていると考えていたのです。ですが、当時はルビーの1/8以下の価格だったとも言われています。ダイヤモンドは女性の身を飾る美しいジュエリーではなく、強い力が込められたお守りとして扱われていたようです。
1475年にベルギーのルドウィグ・ヴァン・ベルケムがダイヤモンドをダイヤモンドで磨くという方法を発明したことで、ダイヤモンドはその美しさを広く認知されました。
当時はダイヤモンドは「インド石」と呼ばれ、インドでしか発掘されないものだとされていたそうです。ところが、1728年頃にブラジルで発掘されると、19世紀中頃には南アフリカでも採掘が始まりました。現在ではロシア、ボツワナ、オーストラリアなど世界のさまざまな国と地域でダイヤモンドの採掘が行われています。
人々を魅了する美しさがあるためなのか、ダイヤモンドの中にはさまざまな逸話付きのものも多く存在します。そのひとつが呪いのブルーダイヤモンドとして有名な「ホープダイヤモンド」です。
ホープダイヤモンドは、1640年代に宝石商のタベルニエが鉱山で購入したと言われています。これを買い取ったフランス王朝のルイ14世は子供や孫に先立たれ、ダイヤモンドを譲り受けたルイ16世と王妃マリー・アントワネットはフランス革命によって断頭台に送られることとなりました。1830年には銀行家のヘンリー・ホープが入手しましたが、ホープ家はその後破産の憂き目にあいます。その後も、このホープダイヤモンドを手に入れた人物に次々と悲劇的な出来事がふりかかりました。現在は個人所有の手を離れて、アメリカ合衆国のスミソニアン国立自然史博物館で保管されています。
また、同じくインドで発見されたコ・イ・ヌールと呼ばれるダイヤモンドには「コ・イ・ヌールを手にしたものは世界を征服する」という言い伝えがあります。ただし、同時に男性が手にすると不幸が訪れるとも言われています。現在はイギリス王室が保管していますが、光の山という意味のあるこのコ・イ・ヌールを身に着けられるのは、王室でも女性だけとなっています。
ダイヤモンドは天然に存在する物質の中では、最も硬い鉱物だとされています。ところが、衝撃に対しては弱く、ハンマーなどで叩くと割れてしまいます。そのため大きな原石は発見されにくいのですが、ときには信じられないほど巨大なカラットのダイヤモンドが発見されることもあります。今までにどのくらいのカラットのダイヤモンドが発見されてきたのでしょうか。
カラットとは、GIA(米国宝石学会)が定めているダイヤモンドの評価基準のひとつです。この評価基準はカラット、カット(プロポーション)、カラー(色)、クラリティ(透明度)を総称して、4Cと呼ばれています。カラットはダイヤモンドの大きさを表すと誤解されていることが多いのですが、大きさではなく重さの基準です。1ct=0.200gで、カラットの価値基準では重さがあればあるほど希少価値が高くなります。
これまでに発掘されたダイヤモンドの原石で一番大きいものは、「カリナン」と名付けられた3106ctのダイヤモンド原石です。1gが5ctなので、約620gということになります。
逸話でご紹介したホープダイヤモンドも、元は112.5ctもの大きなダイヤモンドだったそうです。ルイ14世が買い取り後に69ctのハート型にカットさせたと言われています。今はクッションモディファイトブリリアンカットにリカットされ、45.52ctになっているとのことです。
パシャ・オブ・エジプト・ダイヤモンドは、1848年にエジプトのイブラヒム・パシャ将軍が購入したインド産のダイヤモンドとされています。最初は40ctあり、八角形をしていたそうです。1933年にカルティエによってエジプトに売られましたが、その後イタリアの宝石商ブルガリが買い取ってアメリカのバーバラ・ハットン夫人に売却しました。この新オーナーは八角形を好まなかったようで、カルティエに再カットを依頼して38.19ctの指輪に加工したそうです。
現在は36.22ctとなってヨーロッパの個人に所有されていると言われています。
ピンクダイヤモンドにも巨大カラットのものが存在します。1947年にケベックの地質学者がタンザニアの鉱山で発見したウィリアムソンダイヤモンドです。54ctあり、エリザベス女王の結婚祝いとして原石のまま贈られました。
その後、23ctのブリリアンダイヤモンドにカットされたものの、1953年の戴冠式のときにこのダイヤをあしらって花を模したブローチをつくるよう女王がカルティエ社に依頼します。
こうしてウィリアムソン・ダイヤモンドは、エーデルワイスの花をかたどったブローチとして生まれ変わったのです。
世界最大級のイエローダイヤモンドと言われているのは、アフリカのレソト王国で発掘された132.55ctのザ・ゴールデン・エンプレスです。レソト王国は国土全体が標高1,500mあり、天空の王国と呼ばれています。レソト王国は世界有数のダイヤモンドの産地で、2006年にも603ctのダイヤモンドが発掘されました。ザ・ゴールデン・エンプレスは現在、イギリスのグラフが所有しています。
ダイヤモンドの歴史は長く、さまざまな逸話が生まれるほど人々を魅了してきました。婚約指輪を購入する際には、このような背景を踏まえて納得のいくダイヤモンド選びをしたいですね。I-PRIMOでは一生にまたとない婚約指輪選びのお手伝いをしています。自分たちのスタイルや予算に合わせて適切なものを選んでください。
更新日時:2021.4.13
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