結婚指輪はダイヤモンドあり?なし?それぞれのメリットと選ぶ際のポイントを解説
普段使いする結婚指輪だからこそ、ダイヤモンドはなしにしたほうが良いのか悩んでしまうもの。そこでこの記事では、先輩カップルの結婚指輪におけるダイヤモンド事情をはじめ、ダイヤモンドの有無を決める際のポイントなどについてご紹介します。ぜひご参考にしてください。
ダイヤモンドの評価基準のひとつである「クラリティ」とはどのようなものかご存知でしょうか?
ダイヤモンドには「4C」という評価基準があり、4つの観点からダイヤモンドの価値が決められます。その中のひとつであるクラリティには「VS」「SI」などのグレードがあり、婚約指輪を購入する際には適切な品質を選ぶ必要があります。
今回は、クラリティの評価基準やグレードごとの品質、婚約指輪選びにおいて気をつけたいことをご紹介します。
ダイヤモンドの価値を決める際には「4C」という評価基準が用いられます。4Cは1931年設立のGIA(米国宝石学会)が提唱した基準で、「カラット」「カラー」「クラリティ」「カット」の4つの頭文字が「C」であることから名付けられました。4つの各観点においてランクが定められ、4つのバランスからそのダイヤモンドの個性や希少価値、品質が認められます。
一般的に、ある程度の品質になると肉眼でグレードを判別することは難しく、専門家や専門機関によって評価が決められます。
なかでもダイヤモンドの「透明度」を表すクラリティについては、グレードによる違いがあまり知られていないかもしれません。後悔しない婚約指輪選びをするために、クラリティとはどのようなものなのかを確認しましょう。
なお、ダイヤモンドのカラットとカラーについては以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
ダイヤモンドの”カラット”の意味!あなたはちゃんと理解してる?
前述の通り、クラリティはダイヤモンドの「透明度」のことを指します。天然のダイヤモンドの表面や内部には内包物・不純物(インクルージョン)、キズ(プレミッシュ)があり、それがどの程度含まれているかによってクラリティのグレードが決定されます。
クラリティのグレードを決める際の判断基準の詳細は、以下の通りです。
まず、内包物のサイズが挙げられます。内包物のサイズが大きくなるとダイヤモンドの輝きに影響するため、グレードが下がります。
内包物の数もグレードに影響します。
サイズが微小であれば数が多くてもグレードに影響することがない場合もありますが、内包物が集中していると微小でも大きく目立つようになります。そのため、この場合はクラリティのグレードに影響します。
ダイヤモンドの中央部分(テーブル)に内包物があると、輝きを妨げてしまいます。これにより、グレードが下がってしまうのです。
一方で、ダイヤモンドのガードル部分など端のほうに内包物がある場合は、輝きにあまり影響しません。この場合は、グレードに影響しないことがあります。
内包物の性質には「クリスタル」「クラウド」「ノット」「フェザー」などがあり、このうちグレードにもっとも影響すると言われているのがフェザーです。フェザーとは、擦れたような割れやヒビが入っており、白い羽のように見える内包物のことを言います。フェザーが大きく、ダイヤモンドの中央部分に達していると、グレードが下がる傾向にあります。
レリーフとは、内包物の「色」「輪郭」「見えやすさ」を表すもの。内包物は無色や白色が多いのですが、なかには黒色や緑色など、色がついたものもあります。色がついた内包物は見つけやすいので、グレードが下がる傾向にあります。
クラリティは、1953年に米国宝石学会(GIA)が定めた6つのカテゴリーと11段階の評価によって決定されます。このランクは10倍に拡大したときに見える内包物やキズの程度によって決められます。
クラリティのグレードは、評価の高い順に「FL」「IF」「VVS1」「VVS2」「VS1」「VS2」「SI1」「SI2」「I1」「I2」「I3」と分けられています。一般的にSI以上であれば輝きに著しく影響を及ぼすことはないと言われていますが、その違いを以下にて詳しくご紹介します。
もっともグレードの高いFLは「Flawless(フローレス)」と呼ばれ、内外部に一切の内包物やキズが含まれていないダイヤモンドを指します。10倍に拡大しても内包物が見られないレベルのダイヤモンドは非常に希少価値が高く、すべてのダイヤモンドのうち1%にも満たないと言われています。クラリティにおける最高評価となるため、市場ではほとんど流通しません。
IFは「Internally Flawless(インターナリー・フローレス)」の略で、内部に欠点がないダイヤモンドを指します。フローレスと違って、IFのダイヤモンドには外部にのみ微かにキズが含まれる場合があります。しかし、IFもフローレスと同じく最高品質とされており、流通量が非常に少ないクラリティグレードのタイヤモンドとなります。
FL、IFに次いでクラリティの高いダイヤモンドにはVVSというグレードがつきます。VVSは「Very Very Slightly Included(ベリー・べリー・スライトリー・インクルーデッド)」の略で、順に1と2と段階が分かれています。
VVSのダイヤモンドにはごくわずかな内包物が確認できますが、専門家が10倍に拡大してやっとわずかに見える程度の内包物なので、肉眼でFL、IFとの判別をすることは困難です。特にVVS1に含まれる内包物はごくわずかなので、流通量も少ないため非常に高品質なものとして扱われています。
VVSに次ぐグレードのVSは「Very Slightly Included(ベリー・スライトリー・インクルーデッド)」を指し、専門家が10倍に拡大した際にごくわずかな内包物が見られる場合にこのグレードが認められます。VVSとの差は肉眼では判別することができず、専門家の目によってもその違いは大変微量なものです。
なかでもVS1は非常に高品質なダイヤモンドですが、VVSと比べて価格が下がるため品質と価格とのバランスを求める方には人気のグレードです。
SIは「Slightly Included(スケジュール・インクルーデッド)」の略で、VSと比べ若干多く内包物が見られるダイヤモンドが該当します。一目見てVSと見分けがつくことはほとんどありませんが、SI1に次ぐSI2評価のダイヤモンドでは、専門家でなくとも10倍に拡大した際に内包物やキズが確認できる場合があります。
さらにカラット数が大きくなると、特にSI2のダイヤモンドでは肉眼で内包物を見つけられることもあり、このグレードになるとリーズナブルな価格のダイヤモンドが増えます。
I1〜I3は「Included(インクルーデッド)」、つまり内包物やキズなどの欠点が確認できるダイヤモンドを指します。このグレードのクラリティではダイヤモンドの輝きに影響を与えることもあり、鑑定書がつかないケースも多くあります。比較的手頃なファッションアクセサリーなどに使用されることが多いため、一般的に婚約指輪としてあまり用いられません。
婚約指輪を選ぶ際には、肉眼でほぼ内包物を確認することができないVS以上のダイヤモンドをおすすめします。
アイプリモではVS以上のダイヤモンドを取り扱っているため、特別な婚約指輪選びに最適です。輝きにこだわる場合はクラリティの高いFLやIFを選び、大きさや華やかさに重点を置く場合はカラット数が大きくクラリティはVSのダイヤモンドを選ぶなど、大事にしたいポイントと予算を照らし合わせて選ぶと良いでしょう。
輝きを左右するダイヤモンドのクラリティは、婚約指輪選びにおいてとても大切です。一生の思い出になるため、わずかな差とはいえ高品質なものを選ぶと良いでしょう。
アイプリモでは、ダイヤモンドだけでなく婚約指輪のデザインにもこだわっています。婚約指輪選びで悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
更新日時:2024.1.31
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