娘を出産する予定でした。あれは妊娠8ヶ月のこと。順調だった妊娠が、ある日突然終わりを迎えました。あまりに突然のことで、ただただ泣くことしかできず、本来であれば、かわいいベビー服やおもちゃを探していたはずなのに、死産の手続きや位牌を検索する日々。娘に何もしてやれなかったという後悔と絶望の中、少しでも何か残したいという一心で出会ったのが、アイプリモのベビーリングでした。

お店に伺うと、スタッフの方は何も聞かずにじっと待ってくださり、私は「これだ」というリングを手にすることができました。娘の顔立ちを思わせるやさしい色味の誕生石と、かわいらしいデザイン。夫と私で、ひとつずつ気に入ったものを選び、娘の名前と誕生日を刻んでもらいました。

それからは、出かける時はいつも一緒。お兄ちゃんたちも、胸元のネックレスを見て「家族一緒だね！」とニコニコして言います。家族の絵を描くときは、当たり前に妹も一緒にいる絵を描いたり、公園で拾った葉っぱやどんぐりを持って帰って飾ったりと、気づけば娘の周りはいつもにぎやかな作品で溢れかえるようになりました。

望んだ形ではありませんでしたが、娘を身近に感じることができて、家族として迎えることができたという実感があります。今日も胸元のベビーリングとともに、娘との思い出がひとつずつ増えているところです。

(東京都　M.Hさん)