お付き合いをはじめてまだ間もない頃。夜、突然「渡したいものがある」と電話があり、待ち合わせ場所に行ってみると、そこには花束を持った彼の姿が。摘みたてのひまわりの花でした。特別な日でもないし、シャイな性格でそういうことができるタイプだとは思っていなかったので、びっくりしました。
彼は、仕事で花農家さんとつながりがあるらしく、これまでは「余ったお花をあげる」と言われても「男の一人暮らしだから」と断っていたそう。でも私と付き合い始めて「彼女にあげようかな」と話すと「それじゃあ綺麗に包まないと」と言って、新聞紙にくるまれた花を包装紙とリボンで包み直してくれたそうです。
順調にお付き合いは続き、ついに彼の家で迎えたプロポーズ。緊張しながら手渡されたのは、花びらのような曲線が美しい「フラネリー」というエンゲージリングでした。
「花言葉のようなものがある指輪はありますか」とお店の人に聞いて選んでくれたそうです。恥ずかしがりながらも、いつも一生懸命に私を喜ばせようとしてくれる彼。
リングに込められた花言葉は「いつまでも愛します」。
今でも指輪を見るたびに、あの日、初めて花束をもらった時のような、あたたかい気持ちになります。
(佐賀県 M. Tさん)