一生に一度のプロポーズ、だからこそ素敵な思い出と共に「指輪」を贈りたいという人も少なくありません。婚約指輪は値段も種類もピンキリです。どんなものをあげたらよいか?いくらくらいのものが一般的か?と、疑問に思う人もいるでしょう。そこで、婚約指輪の相場や選び方など、プロポーズする前に知っておきたい婚約指輪について解説します。

婚約指輪の相場はどれくらい?

婚約指輪は、「給料の3カ月分」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。一説によると、「もしものことがあったとき妻子が当面の生活に困らないように」という男性からの心配りだったとされています。しかし、2018年時点ではあまり一般的な予算ではなくなりました。では、今の相場はいくらなのか?という点が気になるところです。婚約指輪は、10万円以下~100万円以上まで幅広い金額のものが存在します。贈る側の収入状況などによっても、予算は異なるでしょう。2016年の指輪に関する調査によると、平均は34万円ほどとなっており、20~40万円のなかで探す人が多い傾向にあります。結婚後のことを考え、無理のない範囲で贈るという堅実な人が増加しているのではないでしょうか。

婚約指輪の選び方のポイントは

一般的に婚約指輪として販売されている指輪は、ゴールドやプラチナを使用したものが多くみられます。加えて1粒の大きなダイヤモンドをあしらっているというのが、多くの人が持つ印象ではないでしょうか。実際には、色の入ったダイヤモンドだったり、あえてダイヤモンドではなく誕生石にしたりと、オリジナリティを求める人も少なくありません。予算を1つの基準にするのはもちろんですが、そのほかの婚約指輪を選ぶときのポイントを併せてご紹介します。

ポイント1.デザイン

婚約指輪のデザインで最もポピュラーともいえるのは、「ソリティア」と呼ばれる1粒のダイヤが真ん中に乗せられているタイプです。長年愛されている形ですので、一目で「婚約指輪」とわかるでしょう。1粒がしっかりと存在感をアピールするソリティアは、ダイヤモンドを最も美しく魅せるデザインとされています。反対に、あまり大きくはない同サイズのダイヤモンドを、指輪一周に配置した「エタニティ」も人気の高いデザインの1つです。ぐるりと並んだダイヤモンドには「永遠に途切れぬ愛」という思いが表現されているようです。一言で婚約指輪といっても、そのデザインは豊富にあります。贈る相手の好みや似合うデザインで選べると尚良しです。

ポイント2.素材

シルバーやステンレスを選ぶことも多いペアリングとは異なり、婚約指輪は少々高価な素材で作られるのが一般的です。主に、ゴールド・プラチナの2種類ですが、いずれも金属アレルギーの出にくい素材といわれています。アレルギーのある人でも、安心して身につけることができるでしょう。ゴールドは、肌馴染みのよい「イエロー」、女性らしい「ピンク」、プラチナに近い「ホワイト」の3種類に色分けされます。プラチナは酸化しにくく、丈夫なため一生のものである婚約・結婚指輪にピッタリの素材です。また、ダイヤモンドの輝きを一層美しく引き立たせてくれる相性のよさもあります。金額的には、ゴールドよりもプラチナの方が高価ですが、ダイヤモンドの大きさなどによってはゴールドの方が高くなることもあります。

ポイント3.ダイヤモンドの質

ダイヤモンドには「4C」と呼ばれる質の評価基準があります。まず、多くの人が一度は耳にしたことがある「カラット」は、ダイヤモンドの重さを表しています。数字が大きいほど重く、値段にも反映されます。「カット」は、ダイヤモンドの研磨された美しさを指します。ダイヤモンドのカットは職人の腕次第ともいえますが、「最高品質~劣る」まで5段階の評価によって分けられます。ダイヤモンドには、ピンク・イエローなど色のあるダイヤモンドも多くみられます。希少であるほど高値になりますが、ダイヤモンドの色を評価する「カラー」では、何色かではなく無色さによって評価が定められます。無色であればあるほど価値が高いとされているのです。そして、ダイヤモンドの透明度(純度)を表す「クラリティ」では、ダイヤモンド自体のキズや不純物を評価します。無傷であるほど、高い評価を得ることになります。せっかくの贈り物だからこそ「ダイヤモンドの質にもこだわりたい」という人は、4Cを要チェックです。

ネックレスや時計もあり!

婚約=指輪というイメージの強いなか、ネックレスや時計を贈る人も増加しています。使用される素材や宝石が高価なことや、大きな装飾がついていると家事や仕事がしにくいといった理由から、婚約指輪はつけなくなってしまうことが少なくないのです。そのため、普段使いしやすいものをペアで身につけるカップル・夫婦も多くなりました。先を見据えて、2人が使いやすいものを選ぶというのもよいでしょう。

相手に喜んでもらえるものを贈ろう

プロポーズは「一世一代の告白」といわれることもあるほど、する人にもされる人にも大切な思い出になります。だからこそ、なによりも重視したいのは「相手が喜ぶ顔を想像しながら選ぶこと」です。婚約指輪に限らずプレゼントは、自分のことを思い、考えながら選んでくれた「気持ち」がうれしいものです。値段や見た目だけでなく、大好きな人に喜んでもらえるものを探しましょう。