プロポーズをしたら、次はご両親へ挨拶をする必要があります。特に、相手のご両親への挨拶についてはきちんと考えることが大切です。社会人としてのマナーを守って気持ちの良い挨拶を行い、良好な関係を結べるように努力をしましょう。
そこで今回は、結婚の挨拶の順番や一般的な挨拶の流れ、服装と手土産のマナーなどをご紹介します。また、ご両親へ挨拶をする前にふたりで話し合っておきたいことについてもまとめているので、ぜひご参考にしてください。
プロポーズと挨拶の順番はどうすべき?結婚の挨拶はどちらのご両親が先?
プロポーズとご両親への挨拶は、どちらを先にしたほうが良いのか悩む方もいるでしょう。一般的な順番としては「プロポーズが先」です。
プロポーズをしても、すぐに結婚ができるわけではありません。お互いに冷静になって考えなければならないこともあるので、ご両親への挨拶はプロポーズのあとが望ましいでしょう。
婚約または結婚の挨拶のタイミングについては、お互いが結婚の意思があると確認できてから1ヵ月前後を目安としておくのがおすすめです。
婚約・結婚の挨拶をするときは、先に女性側のご両親のところへ行くのが一般的です。挨拶の順番が反対になってしまうと嫌悪感を示す人もいるので、事前に相談して決めるようにしましょう。
また、プロポーズ後に初めて交際の事実や結婚する旨を伝えたのでは、親としてはなかなか受け入れにくいものです。交際期間の長さにもよりますが、早い段階でご両親には交際の事実だけでも伝えておくと、結婚の挨拶をしても受け入れてもらいやすくなるかもしれません。
ご両親へ結婚の挨拶をするときの流れは?
まず、約束の5分前には家に到着をするように気をつけましょう。やむを得ない事情があって遅刻をしそうなときは、必ず連絡をすることが大切です。到着したら玄関先で挨拶をしますが、その際明るい声でハキハキと挨拶をすると初対面であっても好印象につながります。
玄関での挨拶が終わったら、部屋に通してもらいます。そして、家族全員が揃うのを待ってから手土産を渡しましょう。しばらく会話を楽しみ、場が和んできたところで結婚の挨拶をするのがベストです。当日は緊張していることが予想されるので、結婚の挨拶としてどのようなことを話したら良いかということを前もってイメージしておきましょう。
結婚の挨拶が終わったら、長居はせずに帰宅をします。訪問から退出まで1時間30分〜2時間を目安に考えると良いでしょう。
挨拶当日、食事をすすめられる場合がありますが、その際は気持ちよく応じるのがおすすめです。もし食事の準備をしていた場合、断ってしまうとご両親に悲しい思いをさせてしまうかもしれません。相手のご両親との仲を深めるためにも、なるべく挨拶後の予定は入れないでおくのがベストです。
結婚の挨拶が終わり、家に着いたら電話で改めてお礼を伝えましょう。夜遅い時間の帰宅になった場合は、翌日に電話をかけるのがベストです。また、お礼状を出すとより良い印象を与えられるかもしれません。
ご両親への結婚の挨拶に重要な服装と手土産のマナー
ご両親へ結婚の挨拶に行く前に、服装と手土産のマナーを押さえておきましょう。
まず、清潔感のある服装を心がけましょう。服装は、スーツやジャケット、ワンピースなどがおすすめです。普段着のTシャツと短パンや、しわだらけの洋服で挨拶に行くことのないよう、前もって準備をしておきましょう。さらに、ヘアスタイルや爪などの身だしなみはきちんと整えておくことが大切です。清潔感があるかどうかということは重要な要素と言えるため、出かける前の身だしなみをしっかりとチェックするように心がけましょう。また、実家の近くに着いたらお互いに身だしなみの最終チェックも行うと良いでしょう。
当日の手土産は、基本的にはお菓子類がおすすめです。メディアなどで話題となっているお菓子や、自分が住んでいる地域の銘菓などは特に喜ばれます。
手土産を準備する際は、実家近くで購入するのは避けましょう。「準備するのを忘れて急いで買ってきた」と思われてしまいかねないからです。ご両親の好みのものがあれば、そちらを持って行くと喜ばれるでしょう。
手土産の相場は2,000~3,000円で、日持ちのするものが適しています。あまりに高額な手土産は相手のご両親に気をつかわせてしまうため、金額にも配慮することが求められます。
ご両親から結婚の許しをもらえるような挨拶をするコツ
結婚は今後の人生に大きな影響をもたらすため、親としては「安心して任せられる人と結婚してほしい」と願うもの。もし相手に不安を感じた場合は、結婚を反対されることがあるかもしれません。ご両親から結婚の許しをもらえるように、挨拶のコツを押さえておきましょう。
まず、社会人としてのマナーを徹底して守り、好印象を与えることが大切です。そして、聞かれたことに対しては、ハキハキと明るい声で答えましょう。小さな声でボソボソと話していると、頼りない印象につながってしまう恐れがあります。また、挨拶に行ったときは、いきなり本題に入ることは避けましょう。相手のご両親とはある程度の会話を楽しみ、お互いのことが少しでもわかった段階で、結婚の話を切り出しましょう。どんなときでも誠意のある姿勢を崩さないことで、結婚を気持ちよく承諾してくれる可能性が高くなります。
このほか、言葉遣いにも気をつけなくてはいけません。普段からパートナーのことをあだ名で呼んでいる場合でも、結婚挨拶のときは「◯◯さん」と呼ぶことが大切です。ご両親に対しては「◯◯さんのお父さん(お母さん)」と呼ぶようにしましょう。
本題を切り出すときは、「結婚します」「結婚が決まりました」と言わないように注意が必要です。結婚の挨拶はご両親に許可を得るための場なので、上記のような言葉だと親の気持ちを無視したと捉えられてしまう恐れがあります。ご両親に「安心して任せられる」と思ってもらえるように、繰り返しシミュレーションをしておくと良いかもしれません。
なお、結婚の挨拶のマナーについては以下の記事でご紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。
ふたりで話し合っておこう!結婚の挨拶で聞かれそうな質問
ご両親から質問されたとき、パートナーと自身の意見が異なると雰囲気が悪くなってしまう恐れがあります。また、返答次第ではご両親を不安にさせてしまうかもしれません。
緊張してもスムーズに答えられるように、結婚の挨拶で聞かれそうなことは事前に話し合っておきましょう。
結婚の挨拶で聞かれそうな内容は以下の通りです。
・婚姻届をいつ提出するのか
・結婚式は行うのか、行う場合はいつごろを予定しているのか
・引越しはするのか
・仕事はどうするのか
・どこで出会ったのか
・相手のどこが好きなのか
婚姻届の提出日や結婚式の有無に関しては、なるべくはっきりと答えられるようにしておきましょう。もし決めていない場合、「結婚する気があるのかな」とご両親を不安にさせてしまう可能性があります。決まっていない場合でも、「いつにしたいか話し合っている最中」「両家のご両親に相談してから決めたい」というように答えると安心してもらうことができます。
円満に結婚をするためにご両親の気持ちを考えた挨拶をしよう
挨拶のタイミングを間違えたり、マナーを守れなかったりすると、ご両親との関係が悪化する可能性があります。また、初対面のときにご両親に対して間違った対応をしてしまうと印象が悪くなってしまい、最悪の場合は結婚まで至らない可能性さえあります。
円満に結婚をするためには、自分たちのことだけではなく、ご両親の気持ちも考えることが重要です。手土産ひとつにしても「好みを分かってくれている」と喜んでくれる方はたくさんいます。相手のご両親の気持ちもしっかりと考えながら挨拶の段取りを整えていき、周囲の人から気持ちよく結婚を認めてもらいましょう。