古くから歴史上の人物に愛され、ギリシャ神話の愛の女神「アプロディーテー」の聖樹ともされるバラの花です。愛の花として世界的に有名ですが、色や本数によってその意味はさまざまです。そこで今回は、バラの本数と意味について具体的に解説していきます。プロポーズする相手のタイプや伝えたい思いにピッタリな花束を見つけていきましょう。

バラの「花言葉」とは

バラの定番色と言えば赤です。赤いバラの花言葉は「愛情、情熱、貞節、美」。プロポーズの言葉とともに添えるには、最高に相性の良い花と言えます。男性の中には、普段は愛の言葉を口にするのが恥ずかしいという人もいるのではないでしょうか。赤いバラなら、口下手な男性でも熱い想いが伝わるはずです。赤いバラを選ぶ際は、赤色の種類に気をつけましょう。真紅のバラには「内気」、緋色には「情事」、黒赤には「死ぬまで憎む」という意味が含まれています。愛の言葉を伝えるどころか、プロポーズにはまったくふさわしくない意味になってしまいますので、選ぶなら明るくてパキッとした色合いの紅や濃紅がおすすめです。

100本越えでプレゼントするときは何本だと意味がある!?

プロポーズをするなら、108本がおすすめです。意味は「結婚してください」です。永遠という意味も含んでおり、一生添い遂げようという想いを告げるのにピッタリです。ずっと仲良く暮らしていきたいと願う人なら365本のバラを贈りましょう。「1年365日あなたを想う」という意味があり、生涯変わらぬ愛を誓うことができます。結びつきが深く確かな絆で結ばれているカップルなら、999本のバラがおすすめです。大量の花束は見た目も豪華で、「輪廻転生してもそのたびにあなたを愛する」というロマンチックな想いを伝えることができます。100本以上のバラは意外と重く持ちにくいため、プロポーズをする場所にその本数のバラをセッティングしておくと良いでしょう。

数十本で意味を込めるには何本が理想!?

日本では不吉だとして忌み嫌われている4という数字ですが、バラの場合はこの限りではありません。例えば、40本には「真実の愛」、44本には「変わらぬ愛」という意味があります。永久不変という意味の「恒久」を表すのが50本で、プロポーズで永遠の愛を誓うにはうってつけです。ずっと好きだった相手に永遠の愛を誓うなら99本のバラを贈りましょう。意味は「ずっと好きだった、永遠の愛」です。片思いだった相手や長年の想いを実らせたカップルにこそふさわしい本数と言えます。数十本なら女性でも持ち歩くことのできる重さですし、ボリューム感もバッチリで、プロポーズには理想の花束になりますよ。

十数本以下で愛情を伝えられる本数とは

実は、「プロポーズで大量のバラをプレゼントされると戸惑う女性も多い」というデータが出ています。たくさんもらっても飾りきれないし、中にはキザだと感じる女性もいます。バラは1輪でも絵になりますので、ぜひ少ない本数で愛を表現してみましょう。1本のバラには「あなただけ」という意味があり、一目惚れで恋に落ちたカップルにぴったりです。2本になると「この世界には2人だけ」、3本になると「愛しています」というストレートな意味に変化していきます。ラブラブなカップルなら「最愛」という意味を持つ11本のバラもおすすめです。「私とつきあってください」という意味を持つ12本のバラは「私と結婚してください」という意味に転化することができるので、プロポーズにピッタリです。

赤だけじゃない!?色や種類で意味を伝える

「幸福、感謝、愛している」など温かみのある花言葉が並ぶピンクのバラは、プロポーズと同時にパートナーへの感謝の気持ちを伝えることができます。白のバラは、キリスト教では聖母マリアを表します。花言葉は「純潔」。愛する人を自分色に染めるという意味もあり、男性にリードしてもらいたい女性に贈る場合におすすめです。気をつけたいのが黄色いバラ。「愛の告白」「平和」というポジティブな花言葉である反面、「嫉妬」という意味合いも含む色ですので、プロポーズには使用しないほうが無難です。赤以外のバラはダイレクトな情熱を緩和させたい場合におすすめで、赤であってもつぼみを混ぜることで「純粋な愛」を表現することができますよ。

一重のバラの意味とは

八重咲きカップ型のバラではなく、一重のバラでプロポーズしてみるのもステキです。八重咲きカップ型の園芸バラと違い、原生種に多いのが一重のバラです。日本全国で見られるノイバラや中国のハマナスは一重バラの仲間で、もとはこれらの原生種から現在の園芸種が開発されました。一重バラの花言葉は「純潔な愛」。ゴージャスな八重咲きと違い、純朴で可憐な姿が魅力です。一般的な園芸種の赤いバラはキザだと感じる女性には、一重咲きのバラを可愛らしくアレンジした花束でプロポーズしてみましょう。