結婚すると、結婚式・披露宴・新婚旅行などをはじめ、さまざまな面でお金がかかることは容易に想像ができます。いくらくらいお金が貯まっていれば、自信を持ってプロポーズができるのでしょうか?
そこで今回は、結婚前のふたりの平均貯金額や、結納・婚約から新婚旅行までにかかる費用の内訳をご紹介します。また、結婚資金を貯めるコツもまとめているので、ぜひご参考にしてください。
結婚前のふたりの平均貯金額は約336万円
結婚すると結婚式を挙げたり新婚旅行に行ったりと、さまざまな面で費用が発生します。そのため、「結婚に必要な貯金額はいくらあれば良いのか」と疑問に思っている方もいるでしょう。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、結婚前の平均貯金額はふたりで約336万円という結果になっています(首都圏)。内訳を見ていくと、最も多かったのが200〜300万円未満の22.3%、次に300〜400万円未満の20.9%、そして100〜200万円未満の16.1%と続きます。
上記のデータを見ると、200〜400万円を貯金している夫婦が約4割であることがわかります。もし「どのくらい貯金していたら良いのかわからない」という場合は、先輩カップルの貯金額を参考にすると良いでしょう。
結納・婚約から新婚旅行までにかかる費用の内訳
ここでは、結納・婚約から新婚旅行までにかかる費用の内訳をご紹介します。
結納・婚約から新婚旅行までにかかる費用の平均は約421万円
結婚をすると、かかる費用に「結納式・両家の顔合わせ」「婚約指輪・結婚指輪」「結婚式や披露宴」「新婚旅行」があります。これらの平均費用は約421万円です。それぞれいくらかかるのか、その内訳を見ていきましょう。
結納式・両家の顔合わせ:約5〜20万円
両家の顔合わせだけであれば、5万円以内に収まることが多いようです。しかし、結納式を行う場合は顔合わせよりも費用がかかる可能性があります。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、食事を含めた結納式の費用相場は10.5万円となっています(首都圏)。ただし、結納式を行う会場によって費用が異なるため、あくまで相場として覚えておくと良いでしょう。
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婚約指輪・結婚指輪(2人分):約65万円
結婚するにあたって、婚約指輪と結婚指輪の準備も必要になります。そもそも婚約指輪は、結婚の約束として渡される指輪で、どちらか一方が身に着けるのが一般的です。それに対し、結婚指輪は結婚したことを証明する指輪で、ふたりで身に着けます。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、婚約指輪の費用相場は40.4万円、結婚指輪の費用相場はふたり分で27万円となっています。婚約指輪と結婚指輪をそれぞれ購入する場合、約65万円は必要になるでしょう。
ただし、必ずしも上述した金額になるとは限りません。購入する指輪によって、価格は大きく異なります。
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結婚式や披露宴:約340万円
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、結婚式や披露宴、ウエディングパーティーにかかる費用相場は、347.3万円となっています。そのため、約340万円はかかる可能性があります。
とはいえ、昨今は家族婚やスマート婚、披露宴のみなど小規模の結婚式を選択するカップルが増えています。小規模であれば費用を抑えることができるので、ゲストの人数にこだわりがない場合は小規模の結婚式を選択するのも良いかもしれません。
なお、結婚式場やプラン内容によってかかる費用が異なります。結婚式場を探す際は、費用がいくらかかるのかもチェックしておきましょう。
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新婚旅行:約30万円
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、新婚旅行にかかった費用相場は33.9万円という結果になっています。ただし、この金額にお土産代は含まれていません。また、2020年のデータによると新婚旅行にかかった費用相場は66万円となっており、およそ2倍の差があります。これは、新型コロナウイルスの影響により、海外に行くカップルが減ったためだと考えられます。つまり、新婚旅行で海外に行く場合は、保険やお土産代などで費用が大きく変わるということ。もし海外旅行を検討している方は、30万円以上は準備しておく必要があります。
結婚に必要な費用を貯金するためのコツ
結婚資金を貯めようにも、例えば「あると使ってしまう」という方の場合は、意識しなければ難しいもの。また、「そもそも給与が残らない」という方もいるのではないでしょうか。そこで以下では、結婚資金を貯金するためのコツをご紹介します。
結婚準備用の口座を作る
結婚資金を確実に貯めるなら、専用の口座を作るのがおすすめです。専用の口座を作ったら、まずは入籍や結婚式の時期を決めて、目標額を設定しましょう。入籍や結婚式の時期から逆算すれば、毎月どのくらい貯金すれば良いのかを把握することができます。
それから決めた金額を結婚準備用の口座に入金することで、自然と貯金していけるでしょう。
給料の一定額を貯金にまわす
結婚資金を貯めるなら、給料の一定額を貯金にまわす「先取り貯金」もおすすめです。先取り貯金とは、毎月給料が入ったタイミングで決めた金額を貯金し、残ったお金で生活をすることです。「今月は残りいくらしかない」と意識できるようになり、その結果無駄遣いを減らせます。
自分で入金する手間を省きたい方は、「積立預金」を利用すると良いでしょう。毎月決まった金額を指定の口座に自動で積み立てられるので、入金し忘れを防げます。
口座にあると使ってしまうという方は、「財形貯蓄」を活用するのも一案です。財形貯蓄制度を取り入れている会社に勤務する方が対象ですが、自分で決めた金額を給料から自動天引きできます。貯めたお金を引き出すには会社を通す必要があるので、「口座にお金があるから」と無駄遣いする心配もありません。
支出を見直す
貯金をしたくても貯金にまわすお金がないという方は、支出を見直してみましょう。まずは家計簿を付けて、何にどのくらいの費用が発生しているかをチェックしてください。そうすれば、節約できる部分を見つけることができるはずです。
例えば、携帯電話代が高いと感じたら不要なオプションが付いていないかをチェックしましょう。また、ほとんど使っていない課金サービスを利用していないかも確認し、該当するものがあれば解約するのがおすすめです。
この他、光熱費が高い場合は「昼間は電気を使わないようにする」など、できる範囲で工夫をしましょう。少しでも支出を減らせれば、結婚資金を貯めることができるはずです。
まとめ
結婚すると、「結納式・両家の顔合わせ」「婚約指輪・結婚指輪」「結婚式や披露宴」「新婚旅行」とさまざまな面で費用がかかります。貯金がないと生活が厳しくなってしまうので、今回ご紹介した貯金のコツを参考に、結婚資金を貯めてください。
なお、必要な結婚費用は人によって異なるので、ふたりで話し合って目標額を決めるのがおすすめです。