愛する人に結婚を申し込むときには、ぜひ、相手に自分の気持ちを受け入れてもらいたいものです。そのためには、できる限りの準備をしましょう。素敵なシチュエーションでプロポーズをすれば相手の心も動きやすくなり、二人にとってロマンチックな思い出として長く記憶に残るからです。では、プロポーズをするときにはどのような準備が必要なのでしょうか。具体的な準備について紹介します。
プロポーズする前に欠かせない心の準備
結婚は人生の一大事です。何より先に、心の準備から始めましょう。プロポーズをする前に、まず、自分には「結婚する」というはっきりとした意思があることを確認しておきましょう。少しでも「この人でいいのかな」という迷いがあるときにプロポーズをするのは、自分にとって正直でないばかりか、相手に対しても失礼です。中途半端な気持ちでプロポーズすると、自分だけでなく相手の人生にも暗い影を投げかけることになります。
結婚をすると楽しいこともたくさんありますが、不自由になることや拘束されることも増えてきます。例をあげると、結婚すると独身時代のように、友人と飲み歩いたり、自分の趣味に多額のお金を出費したりすることは難しいでしょう。独身のときには時間もお金も自分のためだけに使うことができたかもしれません。しかし、結婚したら自分のことと同じように、あるいは自分以上に相手のことを思いやって生活しなくてはならなくなります。そのようなときに「結婚するんじゃなかった」と思わなくてすむように、「何があっても、この人と一緒に人生を歩いて行く」という覚悟を決めましょう。
プロポーズをする前にやっておいたほうが良いこと
お互いの両親への挨拶は、プロポーズを済ませたあとで結婚する意思を確認してからのほうがよいのではないかと考える人もいます。たしかに、家族を紹介するのはプロポーズの前にするか後にするか、決まりはありません。しかし、プロポーズをする前に互いに両親や家族を紹介しておくことには、次のような意味があります。
まず、家族を通して相手が成長してきた背景を知ることができ、より深く互いを理解し合えることです。交際中の男女は相手の表面しか見ていないことがあります。しかし家族を知ることで、結婚したあと相手は家庭の中でどのような姿になるのか、想像しやすくなります。家族はどうしても生活習慣などが似てくるものだからです。ですから、相手がどのような家で生活してきて、どのような家族がいるのか、プロポーズの前に見ておくことは大切です。
次に、互いの両親へ紹介することがプロポーズへの準備になるということです。両親に会ってくれる相手は、プロポーズを受け入れてくれる可能性が高いでしょう。プロポーズしても断わられるのではないかと不安を抱いている人にとっては、互いの両親を紹介するということは、ほぼ結婚に同意しているのと同じ意味をもっています。それだけ、交際中の男女にとって「両親へ紹介したい」という言葉は重みがあるのです。
さて、結婚を現実のものとして考えたとき、少しでも胸に不安がよぎったとしたら、その原因をなくしておく必要があります。不安材料として例を挙げるとすれば、たとえば「金銭問題」です。たとえば、もし借金があるのなら、可能な限り返済しておきましょう。すぐに返済することが無理なら、返済計画を立てて早めの返済を目指すべきです。また、結婚生活を継続させるには、安定した収入があることは必須条件です。二人の収入が不安定であるなら、新しい仕事を探す、副業を始めるなど、生活を安定させるための手段を講じましょう。
具体的なプランや場所を考える
プロポーズをする場所やシチュエーションを考えましょう。「夜景を見ながら」「車の中で」「レストランで」など、落ち着いて話せる場所が適しています。その際は、相手がどのようなプロポーズを望んでいるかを考えると、効果的なプロポーズにつなげることができます。日ごろからイベントやサプライズが好きな人なら、特別な雰囲気のある場所が好まれます。堅実な生活を送る傾向の強い相手なら、部屋の中など日常的な雰囲気で自然にプロポーズするとよいでしょう。
プロポーズの場所には、一般的には、静かで美しい、ロマンチックな場所が選ばれることが多いですね。そのほかに、二人が初めて出会った場所や交際してほしいと告げた場所など、思い出の場所でプロポーズしても印象深いものになります。具体的なことが思い浮かばない人は、一部のホテルやレストランで行われているプロポーズプランを利用することを検討してみてはどうでしょうか。
プロポーズの言葉は、あらかじめ考えておくべきです。最初は何気ない会話から始まって、自然に「結婚してください」という言葉が導き出されるように工夫しましょう。たとえば、夜景を見ながら「あの灯の下にはそれぞれの人生があるんだね」とつぶやくと、二人の間に「人生」という言葉が大きく浮かび上がってきます。そのときに「僕と一緒に人生を歩いていきましょう。結婚してください」と続けると、とても自然です。言葉に凝りすぎて気持ちがストレートに伝わらないと困りますから、はっきりと「結婚」という言葉を入れるほうがわかりやすくて良いのです。
プロポーズをするタイミングを考える
プロポーズをするのはいつがいいか、そのタイミングは大切です。まずは、なんらかの記念日にするか、それとも特別な記念日などではない普通の日にするか決めましょう。「記念日」というのは、相手の誕生日、クリスマス、二人が交際を始めた日など、記憶に残る日のことです。記念日にプロポーズすると、「あとあとまでこの日を忘れずに大切にする」という決意表明になります。クリスマスやバレンタインデーなど、世の中や恋人たちが浮き立つようなイベントの日は、プロポーズにも弾みがつくというメリットがあります。
しかし、プロポーズしたいと心に決めたときが記念日と重なるとは限りません。記念日に合わせるためにプロポーズを無理やり引き延ばすくらいなら、むしろ、何でもない日にプロポーズするほうが自然です。そして、プロポーズした日を二人の新しい記念日にすればいいのです。
プロポーズに必要なプレゼントを考える
プロポーズの言葉とともに手渡すプレゼントを準備しましょう。婚約指輪が手渡されることが多いのですが、通常、婚約指輪は結納までに準備すればいいので、プロポーズのときには絶対に必要というわけではありません。婚約指輪は自分の好みのデザインのものがほしいと思う女性もいますし、相手の指輪のサイズがわからないこともありますから、プロポーズのときにはあえて指輪をプレゼントせずに、たとえば、指輪以外のアクセサリーや花束などを贈る人もたくさんいます。
プロポーズのときに受け取るプレゼントは印象に残りますから、相手の好きな品物を選びたいものです。そのためには、日ごろから相手の好みについてある程度把握しておく必要があります。相手が好きな色、好きなブランドなどを気をつけて見ておくとよいでしょう。婚約指輪は婚約が成立してから、二人で仲良く選びましょう。
成功させるために準備を徹底しよう
プロポーズを成功させるためには、失敗のないようにしっかりとプランを立てることが大切です。といっても、難しく考える必要はありません。相手への思いやりを忘れずに、自分の気持ちをストレートに伝えることが一番重要です。相手に喜んでもらえるような時と場所・言葉・プレゼントを選ぶつもりでプロポーズの準備をすればいいのです。結婚したあとでも、ときどき思い出して微笑みたくなるような素晴らしいプロポーズをしましょう。