一生に一度のプロポーズでは、「緊張してうまく気持ちを伝えられないかもしれない」と心配する人も多いようです。せっかくのプロポーズを成功させるためにも「手紙」を使ってみてはいかがでしょうか。古典的な方法の手紙ですが、使い方によってはより感動的なプロポーズを演出することも可能です。ここでは、手紙でプロポーズするメリットや手紙を渡すタイミング、手紙にぜひとも書いておきたいポイントなどについて紹介します。

手紙を渡すのがおすすめの理由

手紙でプロポーズをするメリットとしては、事前に内容をじっくりと考えることができる点が挙げられます。一生に一度のとても緊張する場面では、事前に伝える内容を考えていたとしても頭が真っ白になってしまうことも多いでしょう。思ったように気持ちを伝えることができなかったり、言い間違えたりなど後で後悔することも少なくありません。その点、手紙であれば、ゆっくりと時間をかけて準備することができ、プロポーズを失敗するということもないでしょう。また、手紙だと後に残るので記念になることも喜ばれる点です。

手紙を渡す側にとってみては少し恥ずかしいかもしれません。しかし、結婚後も新婚当時のことを思い出すことができるとあって、花嫁には喜ばれるはずです。いつでも好きなときに読み返すことができるので、新鮮な気持ちを保ち続けることができます。さらに、普段から照れ屋で口下手な人や、自分の気持ちをうまく伝えられないという人には特に手紙が人気のようです。言葉では伝えられないことも、文字にすると素直に表現しやすいのかもしれません。

「照れ隠しでぶっきらぼうに気持ちを伝えてしまう」といった心配もないので、安心してプロポーズすることができます。お互い忙しい人や遠距離恋愛中でなかなか会えないという人は、手紙で気持ちを伝えたうえで、実際に会えたときにプロポーズするという方法もあります。

手紙を書く前に考えること

いざ、プロポーズの手紙を書く前には、どんな内容の手紙にするかをしっかりと考えておく必要があります。自分の気持ちをまっすぐに相手に届けるためにも、「結婚したいという意思」「相手の好きなところ」「今後2人でどのような家庭を築いていきたいか」などを盛り込んだらいいでしょう。とにかく、真剣に思いが届くような内容にすることが大切です。普段は照れくさくて言葉にできないようなことも、プロポーズではしっかりと伝えなければいけません。考えても内容が思い浮かばない場合は、ネットで検索して手紙の例文などを参考にしてみるのもおすすめです。また、この他にもいくつか事前に考えておきたいことがあるので見ていきましょう。

1.渡すタイミングやシチュエーション

せっかくのプロポーズを成功させるためには、手紙を渡す際のタイミングやシチュエーションも大切です。手紙を直接渡すタイミングとしては、デートの帰り際が理想的でしょう。車で彼女を送って行く場合は、車内で渡すこともできます。普段の何気ないデートのときでもいいですが、あえて記念日や誕生日に合わせるとより印象的なプロポーズになるかもしれません。また、「相手の家にサプライズで電報を送る」という方法もあります。花束やぬいぐるみなどの電報で送ると、さらにスペシャル感が増すでしょう。2人で一緒に過ごしている時間帯に合わせて届けてもらうこともできます。

すでに一緒に暮しているカップルの場合は、手紙に婚姻届を同封するプロポーズはいかがでしょうか。暗黙のうちに「いつかは結婚するかもしれない」と相手も思っているのであれば、喜ばれること間違いなしでしょう。何気ない日常生活の中でさりげなく渡されると、相手もびっくりしてサプライズ成功です。手紙に自分の気持ちを書いているとは思いますが、手紙を渡す前もしくは渡した後には、自分の口からも一言「結婚したい」という気持ちを伝えるとより効果的です。

一方、サプライズで渡したいからと、「テーブルの上に置いておく」「バッグにこっそりと入れておく」などは、相手が気づかないまま捨てられてしまう可能性があるので避けたほうが賢明です。プロポーズの手紙は、確実に相手に届く方法で渡しましょう。

2.プレゼントを渡すかどうか

気持ちのこもった手紙は、プレゼントと一緒に渡すのも効果的です。プロポーズなので、指輪と一緒にプレゼントするときっと喜ばれるでしょう。女性の指のサイズがわからないという場合には、後でサイズのお直しができるかどうかをショップに相談することもできます。「指輪は2人で一緒に選びたい」という場合は、手紙と一緒に女性の好きな花束を贈るのもいいものです。「自分の好きな花を覚えていてくれた」と思うと、喜びもひとしおでしょう。

他には、相手の好きそうなジュエリーや、好きなアーティストのコンサートチケットなどをさりげなく手紙に添えるのもおすすめです。プレゼントは必ずしも用意するものではありませんが、プロポーズを演出するために有効に活用したいものです。

伝わる手紙を書くポイント

直接ではなく手紙でプロポーズをする場合は、わかりやすくシンプルに気持ちを伝えることが大切です。手紙はもらった人がひとりの状況で読むことになるので、回りくどい言い回しは避けましょう。なぜなら、遠回しな言い方だと「プロポーズの手紙」ということが伝わらない可能性もあるからです。ストレートに「あなたと結婚したい」という気持ちを伝える手紙を書く必要があります。格好をつけずに、簡単でわかりやすい言葉を選ぶことも気をつけたい点です。できれば「結婚」という文字を使ったほうが伝わりやすいですが、照れがあるなら「一生そばにいてください」などの言い回しでもいいでしょう。大切なのは、人生を一緒に歩んでいきたいという気持ちを素直に伝えることです。

一方、気をつけたいのが、一見プロポーズのように見えて女性が判断に迷うような表現です。「一緒に暮らそう」や「ごはんを作って欲しい」などは、結婚をしなくてもできることです。男性側は思い切ってプロポーズしたつもりでいても、案外伝わらない可能性があります。このような表現をしたい場合は、「一生」という文字を加えることで、プロポーズの手紙だと判断してもらうことができるはずです。また、手紙には、日頃の感謝の気持ちや2人の将来についての展望などを書いておくのも喜ばれるでしょう。

手紙でサプライズプロポーズもおすすめ

プロポーズ後に結婚するカップルは多いですが、中にはおめでた婚などで急に結婚が決まり、プロポーズがないまま結婚に至るカップルも見られます。一生に一度の結婚では、男性にプロポーズをしてもらいたいと思う女性は多く、やはり結婚にまつわる重要な一大イベントといえるでしょう。また、プロポーズはしたものの、緊張のあまり理想的なプロポーズができなかったと後悔している男性もいるのではないでしょうか。そんな人たちにおすすめなのが、手紙を使った結婚式でのサプライズプロポーズです。

結婚式の演出のひとつとして、新郎から新婦にプロポーズの手紙を読むと式自体を盛り上げることができます。新婦もまさか結婚式でプロポーズされるとは思っていないため、よりスペシャルな思い出としてずっと記憶に残るでしょう。また、2人の門出の日にプロポーズすることで、これから2人で助け合って生きていくという覚悟がより強くなることも期待できます。

手紙で思いを伝えよう

古くから気持ちを伝えるために使われてきた手紙は、プロポーズの場面でもきっと活躍してくれるでしょう。言葉で伝えるプロポーズが主流のため、古典的な手紙にかえって特別感を感じるかもしれません。日頃、面と向かってなかなか伝えることができない感謝の気持ちや、どんなに相手を大切に思っているか、結婚して一緒に人生を歩んでいきたいことなどを伝えるいいツールではないでしょうか。まっすぐな思いを手紙にしたためて、相手に喜んでもらえるプロポーズをしましょう。