もう悩まない・迷わない指輪選びのキホン
ポイント
ダイヤモンドの価値を決めるのに4Cという言葉を聞いたことはありますか?4Cとは、「カラット(Carat)」、「カラー(Color)」、「クラリティ(Clarity)」、「カット(Cut)」のこと。この4つのCのどんなところを見て選ぶのがいいかを知っている人は少ないかもしれません。
まずは、ダイヤモンドの単位として使われる「カラット」。
カラットはダイヤモンドの重さを表す単位です。1カラット(ct)は0.2グラム。ちなみに、カラット(carat)とはギリシア語でイナゴマメの実、「ケラティオン」に由来しています。イナゴマメの種はどれもほぼ同じ重さということから、昔から取引の際に使用されていたと言われています。カラットは重さの単位ですが、カラット数が大きいと必然的にダイヤモンドの直径も大きくなります。つまり、カラット数が大きくなるほどダイヤモンドの存在感があり、逆にカラット数が小さいと清楚で可憐な印象に。普段使いすることや日本人の手の大きさを考えると、おすすめは0.3ct前後。実際の調査でも婚約指輪に選ぶダイヤモンドのカラット数でもっとも多いのが0.2~0.3ct(全体の38.5%)、次いで0.3~0.4ct(同25.4%)となっています(※)。ちなみに、0.2ctだとダイヤモンドの直径は約3.8mm、0.3ctは約4.3mm、0.4ctは約4.8mm。カラット数が大きいほど希少価値は高まるため、カラット数が2倍になると価格は約4倍、カラット数が3倍になると価格は9倍以上になることも。ご自身の指の太さや予算に合わせてカラット数を選んでみてはいかがでしょうか。
(※出典元:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2017調べ」より)
純粋な思いを託す婚約指輪ですから、ダイヤモンドにもにごりのない無色透明なものが求められます。この無色性を示すのが2つめのC「カラー(color)」です。
もともと透明度の高いダイヤモンドですが空気中に存在する窒素の影響を受けて黄色く変色してしまうことがあるのです。そこで、透明度の高いものからアルファベット順に分類。無色透明の最高ランクをDとし、黄色みを帯びるごとにZに向かって段階が刻まれています。
通常、K以降は素人が見ても黄色みがかっていることが分かり、「無色」と判断できるのはGかHくらいまで。とくに婚約指輪にふさわしい無色度となると、「カラーレス」と呼ばれるD・E・Fの3段階です。実際に、色の見分けは熟練の鑑定士が見て分かるものであり、専門家でなければDとEの区別を判断するのは難しいものがあります。一般的には、F以上であればダイヤモンドの無色性において最高級ランクという認識で間違いありません。
3つめのCは「clarity(クラリティ)」=透明度です。
ダイヤモンドは天然の鉱物がゆえに、誕生の過程で内包物があったり、何億年も地球の奥底に眠っている間に傷がついてしまうのはある意味当然のこと。その量や程度を表す基準がクラリティです。つまりクラリティのグレードが高いほどに透明度が増し、その希少価値が高まっていくのです。
クラリティのグレードには11段階あります。グレードの高いものから順にFL(Flawless)、IF(Internally Flawless)、VVS1(Very Very Slightly)、VVS2(Very Very Slightly)、VS1(Very Slightly)、VS2(Very Slightly)、SI1(Slightly Included)、SI2(Slightly Included)、I1(Imperfection)、I2(Imperfection)、I3(Imperfection)。表面も内部もすべてに渡って欠点がなく最高の透明度を誇るFLは、非常に貴重で市場に出回ることはほとんどありません。IFからVVS2までは検査によって内包物を発見することが難しく、欠点があってもわずかというレベルの高品質なグレードです。VS1からSI2までは検査をすれば傷が見つけられたとしても、肉眼では確認することができないレベル。肉眼で傷が見つけられるのはI1とI2というとっても厳しいグレードがつけられているのです。
いくら肉眼では見えないといっても、婚約指輪で“傷モノ”はやっぱり避けたいというのが本音。となると、おすすめはルーペで10倍に拡大しても発見困難な内包物レベルのVVS2まで。1点の曇りもない相手を思う気持ちをダイヤモンドに重ねあわせることができます。
ダイヤモンドは数億年も昔に誕生した天然石です。その石をいかにして輝かせるか。そのカギを握るのが4つめのC「カット(cut)」。
他のカラットやカラー、クラリティなどは採掘された時点でグレードがほぼ決まっていますが、このカットのみが唯一、人間の技術によって決まるグレードなのです。
カットのグレードはプロポーション(カットの形状)、ポリッシュ(表面の研磨の状態)、シンメトリー(対称性)によって評価されます。この3つの項目すべてにおいて最高評価を得ているカットが「Excellent」。順に、「VERY-GOOD」「GOOD」「FAIR」「POOR」の計5段階でグレード分けがされています。婚約指輪なら、やはりカットの最高級でもあるExcellentがおすすめ。
実はExcellentのなかにさらに細かいグレードがあるのです。美しいカットによって無限の色彩を強く出しながらも、星のようにキラキラときらめくホワイトライトを放ち、なおかつ、プロポーションも最高グレードという3拍子揃ったのが「3 Excellent(トリプルエクセレント)」。専用のスコープでダイヤモンドを上から覗いたときに、8本の矢のような模様が現れ、さらにダイヤモンドを反対向きにして覗くと、今度は8つのハートが現れる「H&C(ハートアンドキューピッド)」。このふたつの特徴を備えた「3 Excellent H&C(トリプルエクセレント ハートアンドキューピッド)」などがそれに当たります。職人の技の結晶ともいわれる特別な輝きをぜひ手に入れてみてください。
ダイヤモンドの価値を表す4つのC。これらを判断するのはもちろん素人では無理に等しいことです。熟練の鑑定士によって評価がなされたひと粒ごとのダイヤモンドの中から、予算に照らし合わせながらできるだけグレードの高いダイヤモンドを手に入れることが重要になってきます。
見極めるポイントとしては何にこだわり、どこで妥協するかという点でしょう。例えば、普段使いを考えれば、カラット数はそれほど大きくなくても大丈夫。クラリティも顕微鏡レベルで見て気にならない傷だったら十分に許容範囲です。そのかわり、カットにはとことんこだわる。というのも、カットの技巧が優れているほど、ダイヤモンドの色や美しさ、輝きは増していき、熟練工の手にかかれば宝石内の含有物を目立たなくする、といったことも可能だからです。
アイプリモではまず、仕入れの段階で最高レベルのダイヤモンドを厳選し、さらに直径1mm以下のダイヤモンドにまで厳しい基準を設け、ハートアンドキューピッドが現れるものを厳選しています。何より心強いのは、こうしたひと粒ひと粒ごとに違うダイヤモンドの特徴をスタッフが丁寧に説明してくれる点。予算とこだわりを伝えれば、間違いなく、一生モノにふさわしいふたりだけのダイヤモンドを手に入れることができるでしょう。
アイプリモのダイヤモンド品質
好きという主観だけでなく「似合う」という客観的な視点でも選んでほしいから。パーソナルハンド診断ではプロが客観的な分析を行います。
一生もののリングにふさわしいストレスフリーな装着感。着けていることを忘れるほど指に自然になじむ軽やかな着け心地を確かめてほしい。