準備コラムPreparing
プロポーズが成功し結婚が決まったら、まずは入籍日をいつにするのか考えなければいけません。とはいえ、入籍日は2人が正式な夫婦になるための重要な届け出をする一生に1度の記念日となるため、選び方が難しいものです。そこで、今回は入籍日の決め方はもちろん、入籍に必要な準備や結婚式との関係についてなど、入籍に関するポイントを解説していきます。
そもそも、入籍日とは婚姻届が役所に受理された日のことを指します。書類の提出だけなら比較的簡単と思うかもしれませんが、書類に不備があるとすぐに受理されないことがあるので注意が必要です。2人で決めた日にきちんと受理されるよう、準備をしっかりしておきます。
入籍に必要なもの1つ目は「婚姻届」で、全国の役所や出張所の戸籍課でもらえます。夜間・時間外受付のある役所やインターネットでのダウンロードもあるため、忙しい人でも安心です。また、雑誌の付録に婚姻届がついていたり、ご当地婚姻届などが発行されていたりするところもあります。
なかには、オリジナルの婚姻届を製作してくれる企業もあるなど多種多様です。とはいえ、用紙の大きさはA3用紙サイズと決まっていますし、イラストなどが多すぎると機械が読み取れずに受理されない可能性があります。そのため、ダウンロードやオリジナルで制作する場合は、事前に受理してもらえる用紙か確認しておきましょう。
2つ目は身分証明書です。提出の必要はないものの、本人確認のためにチェックされます。「氏名と住所」または、「氏名と生年月日」を確認するため、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどが必要です。さらに、婚姻届の印影が薄い場合やにじんでいる場合は押し直しを求められることがありますし、万が一訂正箇所がある場合は旧姓の印鑑が必要になります。
1位は大安・友引、一粒万倍日、天赦日(てんしゃにち)などの「縁起がよい日」です。入籍日には特にこだわりがなくても、縁起がよい日を選ぶという人は少なくありません。大安は、入籍だけでなく引っ越しや旅行など何をするにもよい日、友引は大安に次いで結婚によい日といわれています。一粒万倍日は、この日にまいた1粒のお米は何万倍にもなるといわれている縁起がよい日です。また、天赦日は日本の暦のなかで最もよい日とされていて、新たなスタートをきるのに向いています。
2位は「2人の記念日」です。たとえば、2人が出会った日やお付き合いを始めた日、どちらかの誕生日などがあります。2人だけの記念日に入籍をして毎年お祝いするのはロマンチックですし、誕生日なら忘れる心配はほとんどないはずです。ほかにも、「プロポーズをした日や初めてデートをした日に入籍をして、思い出の場所でお祝いする」というアイデアもあります。3位は「イベントや語呂のよい日」です。バレンタインデーやクリスマスなどイベントの日や、いい夫婦の日(11/22)、サンキューの日(3/9)を選ぶ人もいます。さらに、ホワイトデーでもある3月14日は、3.14の円周率の日でもあり、割り切れずに末永く続くことから人気です。2人の願いを込めて、最良の日を選びましょう。
入籍に向いている日がある一方、入籍するには注意したい日もあります。
まずは、「仏滅」です。仏滅は大凶日といわれているため、おめでたい日である入籍や結婚式にはあまり向いていません。ただし、1度物が滅びて新たに始まるという考えで、新しいスタートとなる入籍に向いていると選ばれることもある日です。
また、金運や旅行運が上がるといわれる「寅の日」も、入籍には注意したい日とされています。なぜなら、「千里行って千里戻る」といわれているからです。嫁が戻るというイメージにつながり、出戻りを避けるという理由があります。寅の日は12日に1度めぐってくるので、1年に約30回あります。
それから、「不成就日」も注意したい日とされています。不成就日とは「何事も成就しにくい」「うまくいかない」とされている日のことです。結婚、契約、開店、芸事始めなど、なにかを始めるには凶といわれています。不成就日は1年間で50~60回ほどあり、縁起がよい日とされている大安や天赦日と重なることもあるので、気になる人はチェックしてみましょう。
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入籍日を決める際、「入籍と結婚式のどちらを先にするのか」は、迷ってしまうポイントのひとつです。基本的にはどちらを先にしても自由で、同じ日に両方行う人もいます。
入籍を先にする場合の理由は、たとえば、新婚旅行で使用するパスポートの名義を変更すべく転居届と同時に提出するからなどです。授かり婚の場合も、母子手帳の発行など、さまざまな手続きに関わるため、なるべく早く入籍するという人もいます。
一方、入籍は結婚式を挙げてからと考えている親も少なくありません。そのため、両親の意向を尊重して結婚式が終わったら入籍することもあります。なぜなら、入籍と結婚式を同時にするのは、記念日を統一したかったり、式の演出で婚姻届を記入したかったりするからです。
ちなみに、海外で挙式をする場合、独身の人のみが挙げられるリーガルウェディングと、すでに結婚した2人が挙げるブレッシングウェディングがあります。海外で日本人が結婚式を挙げられる協会の多くで受け付けているのは、ブレッシングウェディングスタイルです。この場合、2人が既婚であることを証明するための「婚姻届受理証明書」が必要になります。
入籍日は2人の記念日ではありますが、本人たちだけで決めるのではなく、両親の希望も考慮するのがポイントです。結婚は2人だけの問題ではありません。これから先、お互いの両親も家族として関わっていくことになるので、両親の気持ちも取り入れながら決めたほうが円満な関係を築けます。特に、入籍日と結婚式の順番にこだわりをもつ両親であれば、日付までは従わなくても順番を希望通りにするだけで印象がよくなるのです。
また、入籍日と結婚式を同じ日にしたい場合、結婚式は早めの予約が必要です。なぜなら、縁起のよい日や語呂のよい日は結婚式を挙げる日としても人気のため、早めに予約をしなければ希望の日に挙げられなくなる可能性があるからです。式場によっては1年以上前でなければ、希望の日に結婚式を挙げられないということもあります。さらに、式場が決まった後の準備にもある程度の時間が必要なので、期間にゆとりをもって入籍日・結婚式を決めることもポイントです。
入籍日は基本的に自由に決められますが、あらゆる状況を考慮しながら考えます。縁起のよい日や2人の記念日、両方を考慮して決めるのもよいですし、バレンタインデーなどイベントの日にして毎年お祝いするのも素敵です。
ただし、「入籍日と結婚式の順番はどうするか」「両親の希望はいつ頃か」なども考慮しなければいけません。それから、希望の日にきちんと入籍ができるように、必要なものを確認しておくことも大切です。お互い仕事などで忙しい場合は、戸籍謄本や婚姻届受理証明書など、役所で発行される書類は時間にゆとりをもって準備しておくよう心がけます。事前の準備をしっかりしつつ、一生に一度の大切な記念日を2人で考えてみましょう。
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